ブログの教科書を今からブログを始める方に薦めたい

書評

「世界一やさしいブログの教科書1年生」
染谷昌利著、ソーテック社刊

第一印象

「分厚いなぁ~っ!」
が、本を手にしたときの第一印象だった。

かなりのマニュアルの類が書かれているのだ、とお見受けした。

「世界一やさしいブログの教科書1年生」を読み始めた理由

3.11のニュースを会社テレビで見た翌年、
私は、解雇予告を言い渡された。

月曜日の朝一番、
滅多に大阪支社に揃うことがない社長と
副社長が、社員全員を会議室に押し込めた。

客先へ出ようとしていた営業たちが、
カバンを置いてメモを手にやってきた。
経理部門は、
会議室に一番近いところにあったので、
私は、みんなが入室するのを確認して、入室した。

「半年後に大阪支社を廃止することになった。
営業部長は東京本社へ異動になる。
他のみんなは、半年後に解雇します。

今から半年後までに、
自己都合退職の書類を提出した者には、
退職金を上乗せして支給します。

できるだけ、退職届を出してください。
なお、有給休暇の買取はできませんので、
自由に消化してください。」

副社長の口調がいつになく丁寧だ。
普段は、べらんめぇ調の江戸っ子が、
こんな風に話をされると、
解雇予告の話が冗談ではないと、
みんなが気づいていた。

当時、40歳を越えていた私は、もう、
サラリーマンはやるまい、と決めた。
大学に進学してすぐ、学習塾を開業した。
4年間の塾経営の経験から、
自分がサラリーマンに向いていないことには、うすうす気づいていた。

しかし、バブル経済が始まろうとしていたとき、
近所の司法書士事務所に勤めて以来、
十数年サラリーマンを勤めた。

その間、サラリーマンの常識に耐えきれず、
何度も転職を繰り返し、
やっと数年前にあこがれの外資系の経理に収まったのに、この様。

当時はやりのメールマガジンを何部も購読していた。
その中で、「アフィリエイト」という商売があることを知った。

解雇予告をされた直後、みんなは、仕事が手につかない。
私は、おろおろする同僚・部下達を尻目に、
ネット検索を繰り返した。

有名なアフィリエイトの先生のもとで、
半年間学ぶ講座があったので、
退職金をつぎ込んだ。

実際に退職するのは、半年後だ。
退職するまでに、収入の目途がたてばいいな、
と軽い気持ちだった。

講座の内容がよかったのと、時代の流れが合致したのか、
半年後には、給料分までとは言わないが、
収入の見込みが立ってきた。
これならいける。

サイト制作を得意をする友人と、
マニュアルを実現する能力に長けた私の、
連携プレーが功を奏した。

月収90万を超えたあたりに、
広告会社から、契約解除の連絡があった。

今迄未回収の2ヶ月分の売上も没収された。
日本語が通じる相手ではなかったので、
抵抗できなかった。

それ以来、アフィリエイトには苦手意識があり、なかなか稼ぐことはできていない。

この本には、私の求める突破口があるような気がした。

どんな感じで読み進めたか

この本を読む前から、すでに個人的なブログを書いていた。が、なかなか毎日投稿するのがむずかしい状態で、なんとか、毎日投稿できるようになったのは、最近のこと。

「ブログで稼いでいる人は、どのように稼げるようになったのか?」

ただ、それだけを考えながら、読み進めた。

「世界一やさしいブログの教科書1年生」を読んで得られるもの

ブログで稼いでいる人たちが言うのは、

  • 最初から稼ごうとは思っていなかった。
  • 止めないで続けたから今がある。
  • 続けていると、商売の幅が広がった

文中で紹介されている成功者達の共通点はこの3点である。

実際、始める人は多いけど、
「続ける人が少ない」
というのは真理であると感じた。

今からブログを始めたい、という方にぜひ、おすすめしたい。

タイトルとURLをコピーしました