会社の経理処理に必要な時間はどれくらいでしょうか。
中小企業の経理ですと、毎日思いっきり処理しても、午前中で終わってしまいます。なぜ、そんなに短時間で済んでしまうのか、不思議に思うでしょう。その理由は単純です。それは、すべての業務がパターン化できるからなんです。
会社の個性に合わせた毎日の経理処理をパターン化するのは、大体1ヶ月分の処理をすれば、ある程度できます。あとは、年に数回の特殊な処理が残るだけです。その特殊な処理とは、決算処理です。
会社経理は、パターン化できる
毎日の経理処理をパターン化は、大体1ヶ月分の処理をすれば、ある程度できます。
- 毎日する処理
- 毎月する処理
- 年に数回する処理
しか、ありませんから。
毎日処理のパターン化が終われば、次は毎月の処理へ進みます。最後に残るのが、年に数回の特殊な処理です。
年に数回の特殊な処理とは、決算処理です。
しかし、その決算処理にしても、税理士顔負けのレベルで処理するなら、それこそパターン化に数年かかりますが、中小企業の会社経理では、決算の最終処理は税理士に任せていますでしょう。ですから、その辺の特殊な処理は、数年かけてマスターすれば事足ります。仮にマスターできなくても、月次決算には影響しません。
決算最終処理は、税理士に丸投げでもいいんです。
パターン化した処理なら子供でもできる?
会社の経理処理をパターン化するには、数ヶ月かかりますが、その苦労は最初だけです。
パターン化できたら、そのパターンに沿って毎日・毎月の処理をするだけのことですから、極論すれば子供だってできるんです。ということは、経理や簿記の知識が必要ないということです。
「会社の経理に経理・簿記の知識が必要ない」
ということは日本中の経理担当者を敵に回す大胆な発言であることは承知です。しかし、これは事実なんです。
パソコンを使ったコンピューター会計が普及した今日では、それが可能です。大昔の「伝票会計」ならとてもできませんが。
最低賃金で新たに経理担当者を雇用することができる
パターン化する手間は別にして、パターン化が完了したら経理・簿記の知識を持たない平凡な事務職員を一人、採用しましょう。その方には、経理処理を午前中で終わらせて、午後は別の業務に携わってもOKなんです。
もちろん、経理処理は片手間にできますから、電話番をしながらでもその日のうちに経理処理が完了します。「経理処理に一人前の給料を支払う必要がない」ということになりますね。
片手間の処理で済むなら、経理処理を職員の誰かに頼むことができる
他の業務をしながらでも、経理処理ができるなら、すでに勤務している職員に経理処理の仕事をプラスしてもいいですね。ただし、パターン化してからの話ですよ。
経理の仕事をしたことがない人に「経理の仕事を引き受けろ」というと、その方はビビッてしまいます。その方が経理の経験もなければ簿記の知識もないからです。
しかし、先ほど述べたように、パターン化さえできていれば経理の処理は誰でもできます。
「パターン化した業務なので、一度やってほしい」と改めて経理業務を命じましょう。
現在すでに勤務している職員に経理処理を「押し付けた」ら、経理処理の人件費は限りなくゼロに近づきますね。
我社の経理処理のパターン化は誰がやる?
ここまで、話を進めてきた大前提が「経理処理のパターン化」です。では、いったい誰がパターン化してくれるのでしょうか。
そもそもパターン化できる人がいるなら、月次決算ができる環境がすでにあるわけですし、新たに経理担当者を採用する必要もありません。今問題になっているのはパターン化できていないあなたの会社です。
経理処理をパターン化するには、経理・簿記の知識が必要です。でも、経理・簿記の知識を有する経理職を採用するほどは、まだ経費を使えないのが現状でしょう。なにせ、経理職を採用するとなると、人件費だけで月40万円はかかります。
経理処理をパターン化できたら、あとは最低賃金に近いお給料でやっていけるのです。パターン化できるまでの数ヶ月だけ経理職が必要なだけです。
ん?ずっと必要なんじゃなくて一時的に必要?
必要なだけ使ってあとは返却するなんて、まるでレンタルじゃないの?
そうです。いいところに気が付きました。「経理職をレンタル」すればいいのです。なら、人材派遣でもいいじゃないですか?
経理処理のパターン化から始める経理の仕事
私は以前に人材派遣でとある中小企業の経理課長として採用されたことがあります。
その会社は、前任の経理課長が急死したため、引継ぎがなされず、経理は営業事務員が小口現金を扱うだけでした。
つまり、経理処理のパターン化ができていなかったのです。「できていなかった」といえばお亡くなりになった前任者に失礼です。正確には「パターン化されていたけど、彼が独占していた」ということです。
せっかく、お高いお給料を払って経理課長を雇用していたのに、彼の急死で大慌てするなんて、笑い話にもなりません。経理処理をパターン化したのは彼ですが、彼は勤務中にパターン化したので、そのパターン化は会社の経費で完成していたのです。しかし、彼の急死で多くの経費を費やして完成したパターン化が露と消えてしまったのです。
そこで私は、過去の会計処理・伝票・決算書を紐解き、理解すると、こつこつとその会社の経理処理をパターン化しました。
そのパターン化の正確さ・早さが評価され、月次決算で社長の経営判断に助言をするまでになったので、派遣終了後に経理課長として本採用されてしまいました。
人材派遣は少々お高いのが難点
人材派遣は、必要なときに必要なだけ職員を採用でき、不要となれば、「派遣切り」でお別れできるというとても会社にとって都合のいい雇用形態です。
また、人材派遣で採用してその派遣職員の実力を査定し、使える「人財」なら正規職員として本採用するといった利用の仕方もあります。
しかし、残念ながら人材派遣は単価がお高いので本当に短期間でしか利用できません。私は、実際に私の時間単価を見て驚愕しました。
派遣会社が私に支払う時給は、2千円でした。ところが、人材派遣会社の請求書を見ると、4千500円だったのです。前任者の急死に付け込んだ「ぼったくり」だったのかも知れません。が、このことも後の私の本採用にもつながったのだと思います。私の時給を社長さんに伝えましたので。
人材派遣の契約書を派遣社員である私が見ることは、ふつうはできません。けれども、私は経理課長代理で派遣されていたのですから、その契約書を見ることは簡単でした。なんせ、派遣費用の請求書を支払いに回すのが私なのですから、、、。
実際には、私が直接4千500円を受け取るくらいの活躍はしたつもりです。しかし、ちょっとひどいですね。
パターン化をお安く入手できる方法があった!
御社の経理処理のパターン化をするだけなら、お高い派遣会社を使う必要はありません。
「レンタル経理部長」のサービスを利用してください。
パターン化のお手伝いをさせていただきます。もちろん、前任者が引継ぎをせずに退職した場合の応援もお引き受けしますよ(笑)。
お問い合わせはこちらまでどうぞ
k.taniguchi@greed-kids.com
グリードキッズ株式会社
代表取締役 レンタル経理部長
谷口和喜
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