会社の経理をするにあたって、必要な知識や資格というものはあるのでしょうか?
会社が経理担当者を求人する際に応募条件として経理の資格をあげていますよね。では、その応募条件となっている経理の資格は、その会社にとって必要なものなのでしょうか?
代表的な経理資格
経理の資格で最も有名なものといえば、日本商工会議所が主催している「日商簿記〇級」です。年に2回、この検定試験が実施されます。
他には、全国経理教育協会が主催する「全経簿記」、全国商業高等学校協会が主催する「全商簿記」があります。いずれも、国家資格ではなく、あくまでも民間資格なんですね。
会社経理の現状
会社の経理はどのように処理されているのでしょうか?
ほとんどがコンピューター会計ソフトを使っています。コンピューター会計のよいところは、
- 伝票を作成することなく、取引の証拠となる領収書や請求書をダイレクトに入力できること
- 総勘定元帳への転記が自動で行われて試算表が自動作成されること
- 定型の取引では、「ひな形」を登録しておき、その都度呼び出して数字だけを変更すればよいこと
等があげられます。
ということは、簿記の知識はそんなに必要ではなく、初期設定ができていたら、簿記の知識がなくても、日々の入力ができる、ということになります。
経理資格は何が必要か?
では、なぜ経理担当者を求人するときに、「日商簿記2級程度」とか「日商簿記3級が必要」なんて応募条件をつけるのでしょうか?
その答えは簡単です。
- 多くの会社がこのような条件をつけているということ
- 採用担当者が経理の知識をもっていないこと
- 素人が来たら誰も指導することができない背景があること
があげられます。
では、社内に経理の指導ができる人がいたなら、どのような求人条件を出すでしょうか?
- パソコンのキーをたたくことがイヤじゃない人
- 電卓をできるだけ正確に打てる人
この2点さえクリアできたら、だれでも経理ができてしまうのです。
これが、現在の会社経理の現状です。
これって、ほぼ最低賃金で採用できそうですよね。