厚生労働省の予算
助成金とは、厚生労働省が企業に対して交付するお金です。
助成金は何のためにある?
国策を率先して実行する企業に対する「ご褒美」と考えて間違いありません。
助成金は何のご褒美?
助成金は、企業が、「職場環境をよくすること」、「社員が会社を辞めないようにすること」に対するご褒美です。
助成金をもらうにはどうする?
助成金を申請することにより、助成金をもらうことができます。
助成金の申請はだれがする?
助成金を申請するのは、企業です。それを代理するのは社会保険労務士です。社会保険労務士と弁護士のみが、企業に代わって助成金を申請することができます。
企業自身が申請することはできないの?
助成金の申請を企業が自らするのは、もちろん、可能です。しかし、手続きが煩雑である上に、毎年申請の条件が少しずつ変更されるので、素人にはまず不可能でしょう。
社労士なら、誰でも助成金申請ができるの?
社労士の資格があれば、助成金申請の手続きを企業に代理して行うことができます。しかし、実状としては、助成金申請を得意とする社労士がいれば、不得意である社労士もいます。
助成金申請に、なぜ、得意不得意があるの?
社労士の主たる収入
社労士の仕事は多岐にわたります。企業が加入する社会保険や労働保険に関する手続きをするのが日常の仕事です。企業との間では、顧問契約を結んでこれらの手続きの仕事が処理されます。毎月の顧問料が、社労士の主たる収入になります。
助成金申請の報酬は、社労士のバイト収入?
一方、助成金申請の仕事は、1つの企業に毎月のように発生するものではありません。社労士にとっては、助成金の仕事は臨時収入であるといえます。
助成金は毎年、生まれ変わる
助成金は、毎年4月に新しいものが発表されます。その上、前年度にも存在した助成金でも、今年度は手続き内容や申請条件が全く同じものは、ほとんどありません。ということは、社労士は、毎年助成金の研究をしなければなりません。
助成金は全員合格ではない
助成金の申請は、すべてが認められるものではありません。社労士の腕ひとつにかかる部分があります。ですから、社労士の報酬は、着手金と成功報酬に分かれて支払うことが多いです。
臨時収入、それも成功報酬のためにがんばれるか?
毎年変化する助成金を綿密に研究し、申請を合格させるまでに精通するには、並大抵の努力では難しいでしょう。難しくて手間がかかって、成功するかどうかも保証されない仕事に、社労士ががんばれますか?毎月一定額の顧問料で生活するほうが、安全安心です。
助成金申請を社労士に無理強いしてはならない
助成金申請の専門家として、社労士が存在しているのに、社労士が進んで助成金申請をやろうとしない、という、おかしな状況が続いています。