経営者の感覚って経営者だけが持ってたらいいのかな?

経営者の感覚って、そんなに特殊なものなのでしょうか?全社的に物事を判断するってことですよね。

会社員は、営業・事務・製造・経理等、いろいろな部署のいずれかに所属して、それぞれの部署でもとめられる業務がスムーズに進められるように、他部署と調整しています。この調整の場面で、部署間の利益がぶつかり合って折り合いがつけられなくなることもあるでしょう。そんなときに必要になるのが、経営者感覚です。

経営者感覚で利益最大

全社的に判断して会社の利益を最大にもっていく考え方を経営者感覚というならば、他部署での争いなど笑止千万。経営者感覚をもってすれば、社内の争いごとなど即座に解決します。

しかし、現状はどうでしょうか?それぞれの部署での利益や効率を最優先して、他部署と争っているのではありませんか?

社員に経営者感覚を持たせる

では、全社員に経営者感覚をもたせるには、どうすればいいのでしょうか?

社長が一人一人に経営者感覚の大切さを説いてまわるのが得策なのでしょうか。社員に経営者感覚が大事であることを納得させることはなかなか難しいでしょうし、社員が多いと社長も途方に暮れてしまいます。

また、そもそも、社長がそんなことをしていれば、トップセールスの役割を果たせません。経営者感覚の教え弘めが足かせになって肝心な社長の手腕が発揮できなくなります。

経営者感覚の教え弘めに悩んだ企業があった

社員に経営者感覚を弘めることに悩む企業は、今に始まったことではありません。昔からあったのですね。今も昔も経営者の悩みは尽きません。

昭和51年と言えば、西暦で1976年今から45年前、当時社員数が2万人程度の会社の経営者が悩んでいました。今のソニーです。

2万人といえば、そこそこ大きな会社ではあります。しかし、その大半が技術者であり、「いいものを世に送り出す」という意識が高かったのは当然ですが、会社の経営のことなどそっちのけでした。

このまま、経営者感覚抜きで会社が成長し続けることができるのだろうか?

経営者感覚をシュミレーションゲームで会得する

そこで、社長が秘書室長に命じて完成したのが、「マネジメントゲーム」です。ゲームを通じて経営の経験、経営の疑似体験ができるゲームです。

プレーヤーは1卓のゲーム盤に最大6人まで、一人ひとりが社長です。そして社員はいません。社長一人が材料仕入れから製造販売、広告宣伝から社員の育成まで、すべての行為を1人で判断し、一人で処理します。

もちろん、経理もしなくてはなりませんから、鉛筆と消しゴムがすり減り、頭がスタミナ切れになるまで血糖値が下がってしまうようなゲームなのです。

1年の経営が1セットで、制限時間を決めて他のプレーヤーと勝負します。できるだけ安く仕入れて、できるだけ高く販売する、そして最小限の経費を使って最大限の成果を得る、というまさしく経営者感覚を磨くにぴったりのゲームです。

1年の経営が終わると、決算処理をします。電卓のキーを叩く音、消しゴムをゴシゴシとこする音、そして鉛筆が走る音が聞こえてきます。早い人で、10分もあれば1年の決算処理が終わり、B/S、P/Lが完成します。

経理部署の社員なら、決算処理はお手の物でしょう。しかし、営業マンは売上至上主義やら何やらで、期中の処理が適当、在庫の数字が合わずに冷や汗をかいている始末です。

売上が大きくても、経費の使い方、人員の投入の良しあしで、利益が大きく変わってきます。

このゲームで問われるのは、「全体最適」です。部署ごとの利益ではありません。最終的な利益が最大になるように部署間の行動をマネジメントすることが必要です。

マネジメントゲームは何年分するのか

1年分ゲームして、決算処理。これを1度の研修で5年分実行します。普通は2日かけて研修をします。
決算をして終わりではなく、その都度、振り返りのレクチャーを挟みます。

1日で研修を終わらせる場合は、朝から夜までかけてゲームをするので、卓上ゲームのくせに体力の消耗が激しく、参加者はへとへとになり、大の大人がチョコレートや飴などの甘いものを口にほうばる景色があります。

参加者は、口々に感想を述べます。

「今まで自分の部署の利益最優先で動いてきたが、会社全体を見渡して行動することが重要であるとつくづく思い知った。」と。

実はこのマネジメントゲーム、ソフトバンクの孫さんが、創業前に100年分ゲームしたことで有名です。

経営の学びにつながると絶賛されて、ソフトバンクの後継者を養成する「ソフトバンクアカデミア」では、マネジメントゲームが必須科目になっています。

また、ソフトバンクの重役たちが時折、本社の大食堂に集い、マネジメントゲーム大会を開催しています。孫さんの入っているゲーム卓では、他のプレーヤーたちが力を合わせて孫さんを攻撃するのですが、いつも孫さんが勝つ(利益・資産最大)そうです。

マネジメントゲームの導入は、まず体験会に参加することから

マネジメントゲームを御社に導入するかどうかを検討するにあたり、実際に体験してみてはいかがでしょうか?
マネジメントゲームの研修費用は実は少々お高いのです。

体験会だけなら、少額で済みますので、御社で数名参加してください。社長さんだけでもいいですよ。
体験会の御社への出張サービスもいたします。

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k.taniguchi@greed-kids.com
グリードキッズ株式会社
代表取締役 レンタル経理部長
谷口和喜

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