「好きなこと」だけして生きていく。
心屋仁之助著、PHP刊
「これって、私が開き直ったときの状態かな?」
が、本を手にしたときの第一印象だった。
心理学に興味を持ったのは、高校3年生のとき。
大学受験を気楽に始めるために、
何かいい本はないだろうか、
と、本屋を物色していた。
そのときに多湖輝先生の「ホイホイ勉強術」
を手にしたのが最初だった。
それ以来、ノウハウ系の心理学の本を手当たり次第に、
それこそ、受験そっちのけでむさぼり読んだ記憶がある。
ここで、紹介している
「好きなこと」だけして生きていく。
も、そんな延長で読める、とても軽い心理学の本だ。
55歳の誕生日を目前にして、私は、決断をしたことがある。
もう、老い先短いのだから、これからは、
イヤなことは避けて、好きなことだけをしていこう。
そうすることで、敵が増えても構わない。
もう、他人の目を気にするのはやめよう。
この本は、別に老い先短い人だけが読む本ではなく、
対人関係を気にして、
一歩前へ進むことを躊躇している人に読んで欲しい。