日本は歩行者優先である
右左右、と見てから横断歩道を渡りましょう、と教えられる。
しかし、実際のところ、目をつぶって歩いても、まず、車にひかれることはない。車がよけてくれる。
一方、運転手は大変だ。
歩行者は、「車がよけてくれるから。」と思い込んで、
左右の確認もなしに、道路を渡るし、車道へ寄ってくる。
フィリピンは自動車優先
フィリピンで、そんなことをしたら、ひかれる。
フィリピンは自動車優先の国。
と、言っても、
「ひいてやろうか~っ。」
といいながら走っている車は、さすがにいない。
歩行者も、
「ひくなら、ひいてみぃ。」
みたいな人はいない。
お互いに非常に注意して信号無視をする。
信号無視をどうどうとする理由
交通整理の巡査が片側2車線以上の交差点にはひとりずつ配備されている。
日本で信号無視をしようものなら、運転者は減点、歩行者は大声又は警笛で注意される。
ところが、フィリピンの警察は、信号無視に目をつぶる。
交通の流れを邪魔しない限りは、おとがめなし、なのである。
車と歩行者、絶妙のタイミングで、お互いのスキを見て、渡り合う。
まぁ、理由の一つとしては、信号の流れが何か変、てところもある。
- 直進・右折
- 左折
- 反対側の直進・右折
- 反対側の左折
- 忘れた頃に歩行者
- 1~5が終わってから、反対側の歩行者
みたいな、いつになったら、歩行者信号が青になるかがわからないくらいに、車優先。
やっと、信号が青になり、渡り始めると、すぐに点滅が始まる。
こんな具合だから、信号無視が普通。
ただし、車と歩行者がお互いに注意して信号無視をする。
こんな環境の方が、却って事故が少ないのかもしれない、
とつくづく感心した。