社員に教育訓練を受けさせるには、ちょっとした勇気が必要です。なぜなら、教育訓練をしているときも給料を支払わないといけないし、ひょっとしたら退職してしまうかもしれないからです。
教育訓練を施してようやく1人前になったとたんにライバル会社へ行かれたら、泣くに泣けません。
そんなリスクを少しでも緩和させるための助成金があります。
人材開発支援助成金(教育訓練休暇付与コース)です。
人材開発支援助成金(教育訓練休暇付与コース)とは
- 教育訓練休暇制度を企業に導入し、
- 労働者が実際に教育訓練休暇を取得した場合に
- 導入経費と教育訓練休暇中の賃金の一部を助成する
というものです。
どうすればもらえるのか~助成金の支給要領~
教育訓練休暇制度とは、社員が自発的な教育訓練を受けるために必要な教育訓練休暇を与える制度で、この制度を導入する必要があります。
この制度で休暇の対象となる教育訓練は、外部研修としての教育訓練、各種検定又はキャリアコンサルティングのことを指しています。
そして、この休暇は、年次有給休暇とは別枠で設定することが必要です。
さらに、この教育訓練は社内研修ではだめで、業務命令で受講させるものであってはなりません。
助成金はいくらもらえる?
制度を導入して実施すると、30万円もらえます。生産性要件を満たすと36万円です。
もし、120日以上の長期の教育訓練休暇制度を導入する場合は、賃金助成と経費助成がもらえます。
1人1日当たりの賃金助成は6千円で最大150日分もらえます。
経費助成は20万円もらえます。