10月28日は、私のお誕生日なので、奮発して、
プレミアムシートで熊本から大阪へ帰って来ました。
と言っても、実は、エコノミーが売り切れで、なかったのですわ。
エコノミーのほぼ2倍のお値段がする、プレミアムシート。
どう違うのでしょうか、興味津々でした。
座席番号がA1でしたので、窓側です。
私のすぐ前に搭乗した紳士がお隣でしたので、
荷物棚にかばんを入れるタイミングがかち合いました。
で、お譲りして、一旦足下に私のかばんを置いて、
搭乗の流れが済んでから、棚へ上げるつもりだったのです。
ところが、驚きです。
CAさんが「谷口様、(CAの名前)と申します。
「本日のお世話をさせていただきます。
そのお荷物をお預かりしてもよろしいですか?ウフっ。」
と来た。
自分で棚上げをしなくても、やってくれるんだ。
この健常者の私でも、、、。
で、次にスーツの上着をハンガーに掛けて、
「お降りの際に、お渡しいたします。」と。
荷札なしにクロークで荷物を預けたことのない私は、
ちょっと不安になってしまいました。
きちんと返してもらいましたけども。
エコノミーでは、
注文しないともらえないブランケットは座席にすでに置いてあり、
「朝刊はどれになさいましょう?」と聞かれても、
「大阪日日新聞、ください。」
とは言えず、日経新聞をオーダーした。
エコノミーの場合、飴の横に置いてあるのをずうずうしく搭乗の際に、
持って行くお客を時々見かけるが、いいのかな?
無事離陸して、シートベルトサイインが消えた。
エコノミーなら、フリードリンクの配給が始まる頃、
プレミアムシートでは、エコノミーとの境界のカーテンを堅く閉ざした。
今迄、私は、エコノミーの座席から、この光景を見て、
「プレミアムでは、一体、何がなされているのだろう?」
と不思議に思っていた。
今度は、私の番だ。長年の謎が今、解き明かされる。
なんと、お食事が出た。
あったかい、というより熱いみそ汁もついている。
そして、「お飲み物は何を召し上がりますか?」の質問に、
「冷たいお茶をください。」
となるわな、そりゃ。
ここで、「アップルジュース」とは言わんやろ?
丁寧にお運びされるので、ゆっくりと味わう時間など残されていない。
エコノミーなら、
飲み終えたカップを回収できずに着陸体制に入ることも、
ままある中で、プレミアムでは、
さらに過酷な状況が待っていたのである。
プレミアム経験者はさすがにすごい速さでお召し上がりになっていた。
一方、私はのんびり食べたので、回収されず、
CAが座席に着いてしまった。
デザートのパインチョコレートを味わう間もなく、
食後のレモンティーの空きカップを着陸の衝撃で、
前に飛ばしてしまった。
即座に足で踏みつけて、
横に転がらないようにするのが、精一杯だった。
ちょっと緊張した、プレミアムシート初体験でした。