氏名と略歴
谷口 和喜 (たにぐち かずき)
大阪府堺市出身
関西大学法学部法律学科卒業
(千里山法律学会憲法パート・ボディビル同好会)
大阪府立泉陽高等学校普通科卒業
(先輩に与謝野晶子、後輩に沢口靖子)
保育所経営、経理コンサルタント、月次決算の伝道師、レンタル経理部長
趣味は、食べ歩き・旅行(フィリピンの永住VISA持ってます)・淡水熱帯魚鑑賞
保育所経営
大阪府で、小規模保育事業という、定員22名の小さな保育所を経営しています。
私の妹が保育士の専門学校を卒業後、一環して保育業界におりました。結婚して出産を機会に休職していました。
私との雑談の中で、「保育所に勤務するのではなく、経営すれば、休職する必要はない。」と保育所経営をそそのかしたのです。すると、彼女はフランチャイズの保育所を個人事業で始めてしまいました。
当時、私は、外資系の服飾製造卸の日本法人で経理をしておりましたので、彼女の経営に口出しすることはありませんでした。
一方、時は流れ、今度は、地元の自治体が保育所開業のコンペを告知しました。法人格で出願する必要があったため、私が休眠会社の有限会社の設立メンバーだったので、その法人名義でコンペに出願しました。
8月に最初の必要書類の提出があり、見事に選考に残り、翌年2月に認定保育所をオープンしました。休眠会社は、すっかりと、妹に乗っ取られました。
小規模保育事業に組織替えをして、現在に至っております。9年目の経営となります。
この経営では、大まかな方針等は、妹である園長と相談して決めますが、現場は園長、事務は私と、担当を決めて日々経営を進めております。
実際の経営となると、保育士の手配や資金繰り等、座学では学べない貴重な体験を通じて、弊社のお客様に経理コンサルタントとして「経理実務」をお伝えしております。
経理コンサルタント
バブル経済のまっただ中、私は、登記事務所に勤務していました。
仕事内容は変化しないのに、10月に入社して、翌年1月には月給が3万円アップするという、景気のよい業界でした。
バブルがはじけると、登記の仕事が減り、一番若い私は解雇されました。
解雇予告があったので、景気の変動に左右されない業界を探しました。
そこで、会計事務所を選び、就職活動をしましたが、簿記の資格すらない私は門前払いでした。
急いで、日商簿記3級を取得して就活を再開、3級では足りないと言われ続けましたが、そんな私でも拾ってくれるところがあり、就職。
巡回監査という毎月1回以上顧問先を訪問して、帳簿の処理から、利益予想までをこなして回る仕事でした。
毎月顧問先の経営者の方とお話をすると、「決算書は納税のためにだけ存在する無価値なもの」「そんな決算書を作成する経理事務は生産性のない仕事」というお考えをお持ちの方がほとんどでした。
排泄物をつくる仕事
決算書は、会社の排泄物なのか?という疑問が日々に湧き起こり、そんな排泄物を汗水たらして作成している自分は何者か?と自問する毎日でした。
あるとき、経営コンサルタントの書物を読む機会があり、「決算書は排泄物ではなく、宝の山である」との結論にいたりました。
私が勤務していた会計事務所は、空港の近くにあり、数分おきにジャンボジェットが離着陸を繰り返していました。
そんな飛行機の機長は常に前方を見て操縦しているのでしょうか?
厚い雲の中を飛んだり、雨が降って前が見えないことがありますよね。
そんなときも含めて、機長のいるコックピットの中には、様々な計器のメーターが所狭しと並んでいるのを、ご覧になったことがあるでしょう。
機長は、そのメーターを確認して、操縦桿を握っているわけです。
会社経営だって、そうです。すべてが経営者の勘で動いているのではありません。
経理が示す「数字」を見て、次の経営判断を下しているはずです。
つまり、決算書を始めとする財務諸表は経営判断のバロメーターであるということです。
月次決算の必要性
では、経営の判断材料となる決算書が年に1回だけ出たら、役に立ちますか?
コックピットのメーターが示す数値が、「現在」の状態ではなく、「10分前」の状態を指していたら、飛行機が墜落してしまうかもしれません。
ということは、極論を言えば、日々に経営判断を下しているからには、日々決算(日次決算)するのが理想です。
実際に日次決算をしている企業もあります。
まぁ、そこまで行かなくても、月次決算でも、十分な判断材料となります。
私は月次決算を強くお勧めします。
月次決算を実行するために
では、御社の経理職社員に「今月から月次決算をするからね。」と一言伝えて、翌月1日に月次決算書が提出されるでしょうか?
これは、出せないのが普通です。月次決算のやり方を知らないとできません。
もし、月次決算が出て来たら、その経理職社員は月次決算を作成する能力があったのに社長の命令がないので出さなかった。本当は、月次決算が必要なのに出さなかった。
ということで、給料に見合う働きをしていなかったことになります。
そんな経理職社員は懲戒解雇ものです。
なぜ、そんなことが起きるのでしょうか。
それは、社長が「経理の仕事」を知らないからです。そして、経理の仕事を「生産性がない排泄物処理班」であるとの誤解から発生しているのです。
一般に中小企業の社長は、営業出身か技術出身が多いと思います。ですから、社長本人が従業員であったころから、「経理の仕事」を知らないのです。
そんな社長は、経理職を上手に新規採用できません。
「経理経験者」「日商簿記2級取得」などと、適当に採用条件を決めているのではありませんか?
経理の仕事は多岐にわたります。ですから、能力もレベルも人それぞれです。御社は経理職社員に何を望んでいますか?
- 経費の領収書をパソコンへ入力することですか?
- 小口現金の精算ですか?
- それとも、前月の経営成績を当月の1日に社長に報告することですか?
経理の仕事とは
「前月の経営成績を当月の1日に社長に報告すること」
これこそが、経理に求められる能力であり、経理の仕事なのです。
さらに成績を分析して、明日以降の経営判断ができたら、これはもう、経理ではなくて、「総経理」です。社長ですよ。
経理職社員は育てるもの
経理の理想像が明確になりました。そこで、このような理想の経理職社員は月給いくらで雇用できるでしょうか?
月給30万円でも安すぎます。
へたすると、社長の次に高給取りになるでしょう。
じゃぁ、経理職の採用をあきらめますか?
経理職の採用はあきらめてください
経理職の採用はあきらめてください。
はっきり申し上げて、給料が高い割に働きませんので。
その代わり、事務職を1名採用してください。
「パソコン入力ができる人」「経験不問」の条件なら、最低賃金レベルで採用できます。
最低賃金レベルで採用した経理候補の事務職社員を、社長が求める月次決算ができる経理職社員に、どのように育てたらよいのでしょうか?
月次決算の伝道師~レンタル経理部長~
社内にすでに経理職を育てる人がいたなら、後任養成がたやすくできるでしょう。でも、いないのがほとんどの会社であると思われます。
では、誰が理想の経理職を育てるのですか?社長にはできません。といいますより、してはいけません。そんなことをやる暇があるなら、得意先開拓や新規商品開発をしてください。
ここでは、「レンタル経理部長」を呼びましょう。事務職を安く雇用して、理想の経理職を育てるなら、私にお任せください。
大体半年くらい指導すれば、簿記の資格がない状態から、月次決算作成ができるようになります。
半年だけ、経理職を育成する経理部長をレンタルしてください。