新型コロナウイルス感染症の容態を把握するために、血液中の酸素飽和度を測定するといった大変簡単で分かりやすい方法があります。しかし、従来この血中酸素飽和度を測定する医療機器は高価で、病院等の医療機関でないと利用できませんでした。
パルスオキシメーターと呼ばれるこの医療機器は近年安価で高機能なものが開発されており、家庭で使用することができるようになってきています。
コロナ肺炎の怖いところ
肺炎とは、文字通り肺が炎症を起こしている状態をさしています。炎症を起こした肺は、体内の二酸化炭素を排出し、新鮮な酸素を体内に取り込むといった重要な機能が果たせなくなるのです。
健康な大人は、血中酸素飽和度が96~100%あります。そして、その飽和度が90%を下回ると強い呼吸困難になります。ところが、コロナ肺炎ではさらに低い70~80%の重症な飽和度でも、患者本人は息苦しさを感じないことがよくあるのです。
血中酸素飽和度がとても低くて、本当は苦しいのに苦しさを感じないことから、ハッピーハイポキシア:幸せな低酸素血症なんて名付けられている始末です。
そうしたことから、重症化を発見することが遅れてしまいます。
コロナ肺炎の急激な重症化を発見する方法
では、酸素飽和度を素人でも客観的に観察できる状態にあれば、本人でも気づきにくい重症化を発見できるのではありませんか?
軽症や中等症として、自宅療養を余儀なくされたご家族が突然重症化することを見逃してしまうことは、悔やんでも悔やみきれませんよね。
その状態を数字で把握するために開発されたのが、パルスオキシメーターです。
パルスオキシメーターは家庭で使える
パルスオキシメーターは、何らかのご病気で入院したことがある方は知っているでしょう。人差し指を挟む大きな洗濯ばさみのような機器です。単純な機器に見える見た目からは、想像もできない大きな役目があるのです。
家庭で風邪の症状が出ているときにも使えばいいと思いますよ。
酸素飽和度が落ち込んできたら、患者の見た目の容態にかかわらず、119へ電話して、酸素飽和度を伝えるといいのです。すぐに飛んできてくれます。優先して救急へ搬送されるでしょう。
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