フィリピンでは、ラーメンは高級料理である
現地の人は、ラーメン店に、おめかしして、やってくる。
ラーメンは、セレブの食べ物なのである。安いものでも、600ペソ。
2.4倍したら、1,440円。
フィリピンでは、貨幣価値が違うので、日本での1,440円よりは、はるかに高価な感覚である。
でも、スープがぬるい。
さらに、麺をゆでるときの温度が低いため、コシがあるどころが、ねちゃねちゃの食感である。
このことに気づいたのは、マニラで初めて「らーめん山頭火」を食べたときである。
そんなことをわかっていながら、毎回通う。
日本の味なのだから、食べたくなる。
店に行ったときは、必ず、厨房を覗いて、日本人スタッフがいないかを確認する。もし、日本人がいたら、
「らーめん、こんなんでいいの?日本のと全然違うじゃないの!」
と、問い詰める準備があるのだ。
フィリピン流なのは、山頭火だけか?
ずっと、らーめん山頭火に通っていたが、今回は、中国の旧正月セールに合わせて、一風堂が新規オープンしたので、行ってみた。
初日は大行列だったので、2日目に行った。
やはり、山頭火と同じレベルだった。
さらに、一風堂の麺は、ストレート中太麺のくせに、スープの味が濃くないので、麺をすすっても、スープの味がしない。
このことは、六本木の一風堂で確認している。
仕方がないので、れんげに少量の麺を乗せ、スープをすくって、一緒に口に運ぶ。こんな行儀の悪い食べ方をしないと、おいしくない。
一方、山頭火は細麺で、スープが濃いので、普通にすすって食べておいしい。
まだ、山頭火の方がまし、って感じ。
まぁ、フィリピンでラーメンを食べる方が間違ってるね。
フィリピン流にアレンジされてしまった日本の料理は、他にもあるから、注意が必要だ。