少子高齢社会となった日本では、高齢者福祉と児童福祉は喫緊の課題となっています。高齢社会を変えることは難しいですが、少子化に歯止めをかける方策は国の方で取っていただきたいものです。
そこで、国は両立支援等助成金を創設して、出生時両立支援コースで子育て支援に乗り出しました。
両立支援等助成金(出生時両立支援コース)とは
- 男性労働者が育児休業を取得しやすい職場風土作りに取り組み、
- 男性労働者にその養育する子の出生後8週間以内に開始する育児休業を利用させる、
- または、育児目的休暇を導入し男性労働者に利用させると、
助成金が支給されます。職業生活と家庭生活の両立、いわゆるワークライフバランスの支援に関して、積極的に取り組んだ会社に対して支給されるのです。
結果として、その従業員の雇用が安定する訳ですね。
どうすればもらえるのか~助成金の支給要領~
- 男性労働者について、育児休業の利用実績がある
- 育児休業の取得に積極的な取り組みがあれば、さらに加算する
- 育児目的休暇制度を導入し、男性労働者について、利用実績がある
育児休業と育児目的休暇の違い
「育児休業」と「育児目的休暇」という似た言葉が使われています。この違いは何でしょう。
育児休業とは
育児休業とは、期間を定めて会社を休むこと
育児目的休暇とは
育児目的休暇とは、育児に関する目的のために利用することができる休暇をとること
とってもわかりにくいですね。その辺は、社会保険労務士さんに確認しましょう。育児目的休暇と育児休業を重複して取ることはできない、とのことです。
助成金はいくらもらえる
育児休業については1回限りの支給で、
57万円。
2人目以降の場合は、1ヶ月以上で、33万2500円(例)。
加算額は、10万円。
育児目的休暇は、28万5千円。