復職する際に今までの勤務経験・能力を適切に評価して配置・処遇がされる再雇用制度を導入し、妊娠・出産・育児・介護・配偶者の転勤・配偶者の転居が原因で退職した者が、再雇用をされると支給される助成金があります。両立支援等助成金(再雇用者評価処遇コース)といいます。
両立支援等助成金(再雇用者評価処遇コース)とは
再雇用制度を導入していることが必要です。以下に示す理由で退職をした元社員を、再雇用するにあたり、特別の配慮をもって配置・処遇をすると明記しなければなりません。
再雇用制度が認める退職の理由は、
- 妊娠
- 出産
- 育児
- 介護
- 配偶者の転勤
- 配偶者の転居
を伴うことです。これらの理由を伴う退職者が、再び雇用されることについて定めた制度を再雇用制度と呼びます。
対象となる労働者は?
退職した理由に加えて、次の要件に該当しなければなりません。
- 妊娠、出産、育児、介護又は配偶者の転勤又は転居を伴う転職のいずれかを理由として、対象事業主又は関連事業主の事業所を退職した者であること
- 支給対象事業主又は関連事業主の事業所を退職した日の前日において、当該事業主等の雇用保険被保険者として継続して雇用されていたこと
- 再雇用に係る採用日において、当該退職の日の翌日から起算して原則1年以上が経過していること。ただし、退職事由が消滅した場合はこの限りでない
- 期間の定めのない雇用契約を締結し、6か月以上雇用保険被保険者として、当該契約に基づき支給申請日まで継続して雇用されていること
助成金はいくらもらえる?
助成金は対象労働者5人まで支給されます。再雇用者1人が1回目2回目の支給を受けます。
再雇用1人目の1回目・・・・19万円
1年継続雇用後(2回目)・・・19万円
2人目から5人目までは、
1回目・・・・・・・・・・・・142,500円
2回目・・・・・・・・・・・・142,500円
まとめ
在職中に活躍していた人材を、やむを得ない理由で退職し、その後復帰できる状態になったのなら、退職前と同じ処遇で喜んで迎えましょう。
よく考えると、当たり前のようなことに助成金の支給対象になるなんて、ありがたい話ですね。