「世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術」
アイザック・H・ジョーンズ著、白澤卓二監修、サンマーク出版刊
「超一流の食事術」の第一印象
「何にでも『術』ってつけるんじゃないよ!」
が、本を手にしたときの第一印象だった。
糖質制限をゆる~く実践している私は、書籍による後ろ盾が欲しかった。「糖質制限やってもOKよ」という後ろ盾。
なぜなら、三大栄養素の一つである炭水化物(糖質)の摂取を極端に制限する「糖質制限」は、従来の常識に照らしてみて、危険な処方であることには違いない。
近年、日本でも、ようやく糖質制限なる単語が日の目を見るようになったものの、権威によるお墨付きは、まだ先になりそうな現状である。
例えば、糖尿病患者が、病状の指針とする、「ヘモグロビンa1c」の改善には有効であることが実証されてはいる。
では、糖質制限は、病気に対する単なる処方の一つに過ぎないのか?ダイエットに糖質制限を取り入れて危険ではないのか?
そんな状況下で、日本語で書かれた平易な書物を探していた。
「超一流の食事術」を読み始めた理由
少し立ち読みをして気づいた。この本は、英書の翻訳本ではなく、日本人のために書かれたものである。米を主食とする日本人が実行する糖質制限について書かれたものであると。
糖質制限の根拠
病気の治療としての糖質制限でななく、人類の食の歴史に基づいている。
糖質をエネルギー源とする糖質燃焼型と、脂質をエネルギー源とする脂質燃焼型という2つの概念の説明からはじまる。
人類のエネルギー燃焼型はどっちか
人類の食は、その長い400万年の歴史の中で、ほとんどが、狩猟による食物採集であった。穀物栽培は、そのうちの400分の1である、たった1万年である。
この歴史を見ると、体の構造が脂質燃焼型を主として、糖質燃焼型を従とするのが本筋であると、理解できる。
脂質燃焼型へ切替える方法
脂質燃焼型が主であることが述べられていても、
「じゃ、どうするの?」
の答えが書かれていないと、説得力がない。
本書には、その切替えの方法が記されている。
脂質燃焼型には、糖質制限
本書を参考にして、正しい糖質制限を実行して欲しい。
極端に糖質制限をすると、1日のエネルギー摂取量が不足する。その不足分をどうするかについて良質な「アブラ」に関する記述が本書のミソである。
楽天会員はこちらから
amazon会員はこちらから